桝武志(ますたけし)の
「教科書には載っていない算数」   



2:『2桁の二乗』

ひとことで言うと、前章の『2桁同士のかけ算』と同じ計算方法です。
2桁の同じ数字を掛けるため、前章『2桁同士のかけ算』を簡略化できるということから、一つの章として紹介する事にしました。
そのため、それほど感動できる様な新発見的な感覚にはならないでしょう。
その点をまずお断りしておきたいと思います。



この問題2も暗算で計算できる人はすぐに『5776』と答えることでしょう。
そういう人や電卓が大好きな人はすぐにこのページを閉じてください。
また、学校で習った方法で十分だ、という人も時間の無駄ですので、ページを閉じて下さい。
興味のある人にだけ勉強してもらいたいと思います。
ここでは引き続き、学校の教科書に載っている計算方法とは違う、別の計算方法を紹介します。



手順@

「76」の十の位「7」と、一の位「6」のそれぞれの二乗を左から順に書きます。
「7×7」“しちしちしじゅうく”つまり「49」ですね。
そして「6×6」は“ろくろくさんじゅうろく”で「36」です。


「4936」という4桁の数字のように見えますが気にする事はありません。
問題を見たらすぐにこの4桁の数を書けるようになって下さい。



手順A

「76」の十の位の「7」と一の位の「6」を掛け、それを2倍したものを、先ほど書いた「4936」の下、中央に書きます。
つまり、「7×6」“しちろくしじゅうに”の「42」を2倍した数「84」を書きます。
ここの暗算が若干気を付けないと計算間違いしてしまいがちな箇所かと思います。気を付けましょう。




手順B

最後は足し算です。
ここまで書いてきた「4936」「84」を列を間違わない様に気を付けながら足し算します。
問題の「76」は足してはいけません。大丈夫ですね。
掛け算九九で計算してきた部分のみを足し算しましょう。
下の計算図の灰色で書かれた数字のみの足し算です。
答えは5776と計算できました。


2桁の二乗に関してはまだまだ別の計算方法がありそうですが、少なくてもこの方法でも学校で習う計算方法よりは簡易ではないかと思います。
いずれにしても算数(数学)は何度も反復練習しなければ身になりませんし、数字に強くもなれません。
数字に強い人間は格好良いです。
頑張りましょう。



練習問題A


解答A

(1)8464

特に問題ないと思いますが、この問題の注意点は、「2×2=4」の「4」を書く場所です。
下の計算図(赤なみ線部分)の様に、一文字分を空けて「4」と書く必要があります。
桁の概念を考えればわかりますね。



(2)1089

この問題の注意点も(1)同様です。
「3×3=9」の9を書く部分が2箇所ありますが、どちらも(1)同様、桁に注意して書いてください。
下の計算図(赤なみ線部分)の様に、一文字分を空けて「9」を書く必要があるわけです。
また、ゾロ目である為、ややこしい印象を受けますが、確実に計算していけば全く難しくありません。



(3)6241

(1)や(2)と同様に桁に注意してほしいのですが、この問題は桁が増えるので一応練習してもらいました。
「7×9=63」、そして「63」の2倍で「126」となる点です。
桁が3桁となるので、暗算の際の間違いにも注意してほしいところですが、何よりもここでの注意点は「126」の書く場所です。
下の計算図(赤なみ線部分)の様に、「126」のうちの「26」が中央になるように書かなければなりません。
桁の概念からいけば当然ですが、急いで紙に書いて計算するうちに桁を間違う可能性があるので、注意しましょう。



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